知られざる石楠花の森

日本最高峰の山『富士山』。多くの人々は、その頂を目指します。そして、富士登山を行った人の多くは「人が多くて疲れた」とか「山としては面白くなかった」とか、以外とネガティブな想いを抱き、富士山の自然の魅力を殆ど感じずにいるような気もします。
「えっ、富士山に自然の魅力はないだろう！」と思われるかもしれません。でも、それは五合目から上の話し。五合目から下の富士山麓には雄大な自然が広がっているのです。
私は富士山の魅力は山麓にこそある！と思っています。
『富士山北鹿の富士山原生林』『隠れた名峰　大室山』　『御中道付近の石楠花の森』等々、もっと他にも魅力ある場所はあります。
その数々ある富士山麓の魅力の中でも、私が一番お勧めする『馬返しからの御中道ハイキング』を、風の旅行社に企画・募集をしていただき、ガイドとして７月24日～25日に同行してきました。
１日目は、馬返しから佐藤小屋まで。２日目が御中道を辿り三合目まで歩きます。この御中道こそが大きな魅力。例年７月下旬頃に、ハクサンシャクナゲが満開を迎えます。関東近郊で石楠花が綺麗な山と言うと『甲武信岳ケ岳』や『金峰山』　が有名ですが、どれも歩行時間がそれなりに長いものです。ここ御中道であれば、スバルライン五合目までバスで来ることも出来るし、歩行時間も短く、気軽に石楠花が楽しめるルートと言えます。
ネパールのゴレパニ・トレッキングを思い出しながら、のんびりと石楠花を楽しんだ２日間でした。