Activeな旅

懐かしの丹沢

3月27日~28日で、風の旅行社が企画・募集する『丹沢の主脈を歩く』 に同行して来ました。
私が本格的に登山を始めたのは大学のワンダーフォーゲル部に入ってから。
入部した部は、ワンダーフォーゲル部とは名ばかりの山岳部なみ活動をしていて、入部早々に越沢バットレス(奥多摩にある高さ80m程の岩壁)で岩登りをし、入部してから1ケ月も立たないGWに北アルプスの涸沢岳(北アルプス)で雪山登山をし、、奥多摩の逆川に沢登りにも行き、、、入部して数か月は普通の登山道を歩くことすら少なかった。
そして、初めての夏山縦走が丹沢主脈縦走でした。今から、28年も前、岩手から上京して初めて歩いた夏山縦走が丹沢でした。
岩手の山とは大きく事なり、杉ばかりが目立つ山。見晴らしの良い山が多かった東北の山々とは異なり、常に樹林帯の中を歩く印象が強く残ってしまい、何だか魅力を強く感じず、その後数年間は丹沢には行かなくなってしまいました。
その後、ヒマラヤ遠征を行うようになり、益々日本の丹沢や奥多摩等の夏山縦走からは疎遠になってしまいました。ただ、雄大すぎるヒマラヤで登山をしていると、木々に囲まれた日本の山々がとても恋しくなってくるものです。
ある時、ヒマラヤ登山中に無性に日本の木々に囲まれた縦走がしたくなりました。帰国したら日本の山に行こう!と心に決め、さてさて何処に行こうかと考え、真っ先に浮かんだのが『丹沢主脈縦走』でした。
帰国早々に部活の後輩に声をかけ、丹沢へ向かいました。季節は秋でしたが、自分が思い描いていた風景がそこにあり、「何で、一時期丹沢から離れていたのかかあ」と思いながら、改めて日本の山の良さを感じたものでした。
今回歩いた『丹沢の主脈縦走』。ただただ、高みや難しさを求めて山に入っていた20代の時と違い、木々をじっくりみながら、ゆっくり歩き、自然を感じる。懐かしさと丹沢の自然に癒された2日間でした。

塔ノ岳山頂

笹尾根を歩く